君のためなら

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「バカ息子さん」 「誰のことでしょう??」 「修くん?」 「ハ~イ」 「ちゃっかり、腰に回しちゃってるこの手はなにかなぁ??」 おばさんが出て行った直後、修は私の背後に回って抱きついてきた。 「なぁー、おれらさー。今年受験生じゃん」 「うん。そーだね」 「どこの大学いく??」 「うーん。絵描くのスキだから美大とか?」 「えー!マジで。俺の美術の成績しってか?!1だぜ1!」 「言っとくケド、私は修のために大学変える気ないからねー」 「うッわ、冷てッ、さみしーな。俺」 あたしの首筋にあごを置き、本当に寂しそうに、うな垂れる修。 「おばか。」 「バカじゃねぇ。ホントの事だから…」 「はいはい。修くんは私が愛しくて仕方ないってわけね!!」 「はッ…何言ってんだか…」 「んだと~!!!」 そう言い合いながら私達は遊んでた。 ねぇ修。 愛しいなんていい慣れてないけど きっと言えるよ 君のためなら……
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