第1話

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確かに。 いつきの方から 『高校の頃から、ずっと好きでした。』 告白されて、付き合うってなってから、既に三ヶ月が過ぎようとしてた。 手を繋ぐ程度のプラトニックな関係 ほら、タイミングとか分からなくってさ。 それがまずかったのかなって。 あ、ヤバイ。もう16時じゃん。バイトに備えなきゃ。 いつきの事は後回しにして 叩かれた拍子に散らばったテキストを纏め、僕も学食を後にした。 一人暮らしのワンルームに戻り、シャワーを浴びる。 今日は…白いシャツに赤いニットのベストかな。 一般では考えられないセンスだけど。 なーにやってんだかね、とか考えながら髪をセットした。 ズキン 又来たか。 目の奥の偏頭痛に痛み止めを飲む。 僕は、身体が強い方ではない。 でなきゃ、こんなバイトしてないさ。 身仕度を整えて… さて、行こうかな。 バイト先へ通勤の電車の暇つぶしを兼ねて、今日のゼミでやったデイトレードのテキストだけを鞄に入れて 僕は家を出る。
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