第1話

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ボーイズクラブ『アバンチュール』 俗に言うウリセンバー。 男性に買われて行くのが僕の仕事。 はっきり言ってしまえば、咥えるだけなんで、別にね。 ツバを飲み込まなきゃ良いだけなんだし。 それ以上の事は、しないし断れるし。 『…………』 マネージャーの千里がテーブルでセットしながら、受話器を肩で挟み 手だけ向けての18時の挨拶。 『おはようございます』 千里の後ろを交わし、電話が終わったのを見計らい 一応家賃の為の仕事に出たい旨を伝える。 『の?マジっすか。つか、独りでデリ出しても良い? 華奢でサラサラヘアの中性的っぽいって、銀河行けるよね、つか銀河の事だな。行ってら』 今電話しながら取っていた、メモを渡される 『良いんですか?』 『ウチから何人か出てるけど、今までは基本サービスしなくても良い客なんだわ。 でも、銀河は喋り苦手じゃん?』 千里は腕を組んで考えてる。 『考えても、しゃーねーな。行ってら。これもタイミングだ。』 ふうん、とメモに目を落とす。 客の名前は千冬さんね。 え、個人宅?少し不安だけど 『行って来ます』
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