第1話

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ユリちゃんは、小学3年生。 テレビの観すぎか、分厚いレンズのメガネをかけています。 見た目はふつうの小学3年生でしたが、ふつうの人とはちょっとかわっていました。 ユリちゃんには、ふつうの人には見えないものが見え、聞こえない音が聞こえてしまうのです。 例えば、 電線にとまっているスズメは、カラフルな南国の鳥のように見え、その鳴き声はユリちゃんに話しかけてくるように聞こえます。 授業中にもユリちゃんは、見えないはずのものを見て、聞こえないはずの声や音を聞いて、クスクスと笑ってしまうので、 「ユリさーん!」 と、担任の林先生に注意されてしまいます。 そんなユリちゃんなので、クラスの子にいじめられてしまうこともありましたが、そんなときはお友だちのゴウ君やキーちゃんが助けてくれたので、ユリちゃんは、とってもうれしかったのです。
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