第1話

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そう言っておじさんをどっかに行かせた後、ちょっとこの部屋から抜け出して混乱してる頭に答えを出そうと思っていたけど… …… おじさんは下っ端らしき人?を呼んて、「このお嬢さんに何か食するものを」と言って何やら持ってこさせた。 下っ端を顎で使うか。 私は漸く起き上がり、おじさんと向き合うように座った。 …なんか、このおじさん。 えらい古風な… 喋り方もなんか今の時代らしからぬ… 時代の移り変わりのスピードについていけない人、って所か。 そう考えていると、下っ端らしき人が金平糖を持ってきた。 金平糖って… 「これはな、こんぺいとうと言って、南蛮からきた菓子だそうだ」 …… 南蛮。 この人何言ってんの? 南蛮って…いつの時代だよ。 なんて心の中で笑ってみるものの。 若干焦りを感じてきているのは事実。 目を開けてみれば、知らない風景が広がっていて、どうも時代誤差を生じるおじさん。
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