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暗い…
頭がくらくらする…
意識がもうろうとしている
ここは…
私は村にいてそして…
動けない…
体がしびれているのだろうか…
「それで…あの女は目覚めたのか?」
「いえ まだです」
「もうすこしで目覚めてくると思うのですが…」
遠くで村長と村人達の声が聞える…
「まあすぐにはうごけまいて…痺れ薬を盛ってあるでな」
「最初、酒を飲まないと言ったときは焦りましたが ちゃんと効いていたようで安心しました」
「うむ…」
「しかし…」
「あの女の生き残りがこうして戻ってくるとはな…」
「これも宿命でしょうね」
「しかも…子供を宿しているそうじゃないですか」
「うむ…これも宿命ではあるな この村の宿命からは容易く逃れられまい」
痺れ薬…
村…宿命…
ぼーっとする頭をフル回転させる…
「さてと あの女だが…殺すということでよいか?」
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