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妊娠六か月になったある日…
ミサキはある夢をみた。
山奥を逃げる女性
その隣に男性がいる
追え!逃がすな!
回りから声が聞える
こ…ころせ!こ ころせ!
女性は逃げる
大丈夫だ…もうすこし…もう少しで…
あの道を抜ければ…
ころせ!
は!
ころせという言葉が脳裏に焼き付く…
ミサキそこで飛び起きた…
冷汗がする
はあはあと動悸がする
すごい…
嫌な夢を見てしまった…
ミサキはお腹に手を当てる…
どくどくと微かに生命を感じる
この子を産みたい
愛情を与え育てたい
死という夢を見た後
ミサキに感じたのは生への力だった
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