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ミサキは連日悪夢にうなされるようになっていく…
こ…ころせ
こ…ころせ…
夢の中で男たちの怒声が響く…
ミサキはノイローゼになったのかと思い病院に行ってみたが
結果は正常であった
ころせ…
そう言いながら迫りくる村の男たち
追いかけられる二人組はいったい何をしたのだろう
それはミサキにはわからない
日を重ねるごとに
夢の中の怒声ははっきりと大きくなっていく
そして、夢の中で逃げる二人の声も鮮明になっていく
逃げろ…もうすこしで…この峠から…
ニナキ峠から…
ある日
夢の中の声はそう叫んだ
ニナキ峠…
岬はこのことを覚えていた
何だろうこれは…
ミサキは調べてみることにした
すると
それは母の出生地の近くだったのだ…
これは…
ミサキは決心した…
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