第1話

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私には友達がいないのだ… 虐めにあっているものに手を差し伸べるものなどいない 友達ができればなぁ ミキコはそう願った すると… そのお人形かわいいね ミキコちゃん… 女子生徒が話しかけてくる ミキコとその子は瞬く間に仲良くなる まさか… 私の人形が願いをかなえてるのだろうか… この人形はそんな力があるのだろうか… 私はケータイにつけた人形を握った 次の日… ミキコには彼氏ができた 素敵なデートをした そして交際が一年になる… 一年間でいろんな人のもてなしを受けた ミキコは人のぬくもりを知った そんなある日 放課後焼却炉近くでまたあの老人を会う あの時のお嬢さん お元気ですかな? お人形をくれたおじいさんですね あの節はありがとうございました うむ あの人形はまだ持っているようだな はい ここに  ミキコはケータイにつけた人形を見せる うむ 大切に持っているようだな はい おじいさんにこれをもらってからいいことばかりで 毎日楽しいんです うむ それはよかったな はい 周りの人が私のことを助けてくれるようになって… そうか それはよかったじゃないか ところでな… はい なんでしょうか? その人形を渡してもう一年になるな そうですね それくらいにはなりますかね うむ その間十分楽しんだかね? ええ まあ楽しみましたけど そうか…それではそろそろ頃合いじゃな え…? そう言いかけてミキコは意識を失ってしまう… 熱い… 目が覚めた時、ミキコは火が煮えたぎる大きな釜の前に立たされていた お目覚めかな? おじいさん…ここは…私…なんで… うむ ここはわが教団の神聖なる儀式の場じゃ え…なんですか…ここ…放して! お嬢さんはわが教団の生贄になるのじゃ そ…そんな… お嬢さんは一年間自由を楽しんだじゃろう?わが教団のもてなしを受けたじゃろ? そんな…あれは… わが教団には全国に多くの信者がいる そして多くの信者がお前をもてなしなことじゃろうて まさか… お前さんが持っている人形はわが教団の次なる生贄を決める人形なのじゃよ そ…そんな お前さんはそれを手にしてしまった それを見た信者からの施しを受けたんじゃよ… い…いやぁ! さあお嬢さんもてなしの時間はもう終わりじゃよ… いやぁ…
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