頼まれごと

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「侑李、見なさいよ」 「えっ?」 「早く!」 「う、うん」 私は亜里沙に急かされるように、再度携帯の画面を見つめる。 そこに写し出されていたのは、一人の中学生の姿だった。 ……亜里沙の弟さん? それにしては似てないよね? 亜里沙の弟ならメチャクチャ美少年のはずだもん。 だけどその写メの男の子は、田舎っぽい感じだった。 昔の自分の姿と重なってしまう…… 私も都会に出て来るまでは、亜里沙と知り合うまでは、こんな感じだったから……。 「亜里沙、この男の子がどうしたの?」 「だからあたしの元彼だってばっ!」 「え?」 「ねぇキモくない? あたし、イケメンが好きなのっ!! 特に誰から見ても“カッコいい” って言われるような、イケメンがね!」 「そうなんだ……」
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