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すると亜里沙は足を組み替えながら理乃に、「アイスココア買ってきて!」と言った。
理乃は財布を手にして、走って頼まれたものを買いに行く……
そして再び私に視線を戻した亜里沙が更に言葉を続けた。
「ソイツ、中学の時すごくしつこくて……振ったのに懲りずに何度も何度も告ってきたのよ! だから付き合ってあげたって訳!!
でもやっぱり顔を好きになる事は出来なくて、高校へ入学した途端、振ってやったわ! 新しい彼氏も出来たしね!」
「そ、そうなんだ」
「だから侑李。ソイツあげるわ! 会いに行かなかったら、大学にやって来るかもしれないし、ストーカーにでもなられたら困るでしょ?
という訳で、何とかしてきてよ。あたしに興味を無くすだけでいいからね?」
「う、うん」
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