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……それって遠まわしに、“自分に惚れさせろ” って言ってるの?
亜里沙が好きだったんだよ。
私に惚れさせるなんて無理だよ。
……だってきっと面食いに違いないから。
今の亜里沙を見たら、もっと好きになると思うもん。
亜里沙は日を増すごとに綺麗になってるもの。
友達として仲良くしてる私だって、たまに見惚れるぐらいだもん。
「じゃあ侑李頼んだわね? また時間と場所が決まったら連絡するからっ! あ、あたしもうそろそろ講義行かないとっ!!」
と天使のように二ッコリ微笑んだ亜里沙が急いで立ち上がる。
その繊細な指先でヴィトンのバッグを手にすると、椅子を引いた。
そこでアイスココアを買ってきた理乃が戻って来た。
「ごめっ、亜里沙っ! 混んでてっ」
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