1835人が本棚に入れています
本棚に追加
……その瞬間。
ガッシャンッ!
亜里沙が理乃の足を引っ掛ける。
理乃はその場で派手に転んで、アイスココアを自ら被ってしまった。
「遅いのよ、この役立たずっ! 本当にトロいんだからっ!!」
そのまま亜里沙はカフェテラスを出て行ってしまった。
「理乃っ、大丈夫?」
と私は急いで、ハンカチを差し出す……
カフェテラスに居た数人の学生の視線が痛い。
でも理乃はすぐ立ち上がると強く私を睨んできた。
……髪の毛からはアイスココアの雫がポタポタと落ちている。
「何よアンタ、田舎者の癖にっ! 亜里沙はアタシの親友なのっ! 目障りだから消えてよっ!!」
そう叫ぶと理乃もカフェテラスを飛び出していった。
最初のコメントを投稿しよう!