憧れの彼女

2/5
1834人が本棚に入れています
本棚に追加
/1221ページ
「ねぇ……こんにちは! 隣に座ってもいいかな?」 「えっ、はいっ!」 目がパッチリで、洋風の顔立ちで、色が白くて、スタイルがいい。 ……例えるならジェニーちゃん人形。 昔、唯一私と遊んでくれてたお友達。 その人形にソックリの綺麗な女の子が、サラサラの金色のロングヘアーを靡かせながら私の隣に座った。 ……都会の大学へ合格した私は、今年の春に上京。 知らない土地と、私を誰も知らない憧れの都会。 何もかもが新鮮で、この街でなら素敵な女の子に生まれ変れるような気がしていた。 そんな私は昔から自分に自信がなかった。 内気で大人しく、あまり人と上手く付き合う事が出来なかった私、佐々木侑李(ササキユウリ)は、親友と呼べる友達もいなく、彼氏すら出来た事がない。
/1221ページ

最初のコメントを投稿しよう!