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きっと彼は心がものすごく綺麗な人だと思うから。
顔なんて関係ない。
心から想ってくれる人がいいに決まってるよ。
……そう思ってた私だったけど、次第に恐怖で手が震えてきた。
だって考えてもみてよ、亜里沙が好きだったんだよ?
彼は今日亜里沙が来ると信じて待ってるのに、私なんかが会いに行ったら……ブチ切れるんじゃないのかな?
亜里沙の顔があるから、惚れたんだよ。
私なんかじゃ……
やっぱり帰ろう……。
その時――
丁度交番横で立っている男の人に、次から次へと声をかけている女の人の姿が視界に映った。
うわっ、逆ナンだっ!!
初めて見たしっ!!
やっぱり此処は都会なんだなぁ……。
田舎じゃ、女子が知らない男子に声をかけるなんてありえないもん。
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