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……そう、あの田舎の小さな町では、私は存在していないも同じだったのだ。
例え私と再会しても私が死んだとしても、誰一人覚えてはいないだろう……。
そんな自分が嫌で、そんな生活が嫌で、変わりたくて都会の大学を受験した。
でも両親は田舎の大学を薦めて来たけど、そこは私も頑固として譲らなかった。
もしも大学に落ちたとしても就職するつもりで、今の大学一本に絞ったのだ。
その甲斐あって、何と見事第一希望の大学に合格する事が出来た。
でもこんな私がすぐ変われる訳もなく、大学で友達を作る事にも苦戦していた。
そんな時、声をかけてくれたのが藤沢亜里沙(フジサワアリサ)だった。
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