シックスラブ 第3話

真由子、恭介との一夜

返事はしたものの、私の心臓はバクバクしている。

これって……私も恭介君の家に行く、ってことよね？

「目白の方にお願いします」

恭介君は運転手に行き先を告げ、タクシーは動き出す。

いいの、マジで？

今ならまだ引き返せる……本当に家まで行っちゃっていいの？

飲み直しなどではなく、いきなり家まで飛躍して、少しだけ不安になった。

家まで付いて行くことが何を意味するのか、当然わかるから。