真由子、恭介との一夜

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キスした後は恭介君しか目に入らなかった。 彼がエリナに何を言っても、私の気持ちは冷めなくて。 むしろ嫉妬で恋心は燃える一方。 恭介君を自分だけのものにしたくてイライラした。 ◆ ◆ ◆ 試食会がお開きになって、佳代と二人で帰ろうとしたとき、恭介君に声をかけられた。 「真由子ちゃん、佳代ちゃん、俺がタクシーで送ってあげるよ」 私は有頂天になり、遠慮がちな佳代を説得しながら三人でタクシーに乗り込んだ。
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