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佳代も「ありがとう。またね!」と私たちに言って、一人タクシーから降りた。
タクシーが再び走り出すと、恭介君は私に訊く。
「どこまで送ればいい? 家の近くまで送るよ」
「そうね、じゃあ……」
私はどう答えようか戸惑う。
本当は二人だけになりたい。
飲み直しでもカラオケでもお茶でも、何でもいいから。
恭介君も同じ気持ちだと思っていたのに違うの?
単なる親切心で私と佳代を送ってくれただけなの?
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