シックスラブ 第4話

真由子の焦燥

ゴールデンウィークを過ぎた５月の月曜日。

最初の試食会から約一ヶ月が経っていた。

「真由子、どうしたの？　なんか元気なさそう」

カフェの店内で正面の佳代に訊かれ、私は自嘲気味に笑う。

「実はさ、今日の集まりはちょっとブルーなんだよね」

そう、今日はこれから例の六人で、二度目の集まりがある。

雅紀君のお店は月曜が定休日。

今日はわざわざ定休日を返上して、私たちだけのために店を開けるらしい。