真由子の焦燥

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「今日は無料じゃ申し訳ないから、ちゃんと払いたいんだけど……」 「気にしなくていいよ。みんなを誘ったのは俺だし、いつも店に来てもらってるお礼だからさ!」 雅紀君は笑顔で言ったけれど、本当に無料でいいのかな。 ちょっと申し訳なく感じていると、恭介君がみんなに提案する。 「じゃあ男は5千円! 女の子は千円。これくらいは払わない?」 「いいと思う。5千円くらい払わないと、飲み食いも遠慮しちゃうよ」 瞬君が即座に賛成し、エリナも同調する。 「私もせめて千円は払いたいな。瞬君が言うように、無料じゃ食べづらいわ」
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