真由子の焦燥

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「じゃあ、みんなの厚意に感謝して、その金額を頂くことにします。その代わり、遠慮なくジャンジャン飲んで下さい!」 雅紀君が高らかに言い放ち、波乱の飲み会が始まった。 最初はみんな和やかに食事をしながら、六人一緒に話していた。 この店の一押し料理は何か、とか。 どうやったら今より繁盛できるか、とか。 みんなの共通する話題、この店について楽しく語り合って。 私も美味しく飲み食いしながら、気分良く会話に加わっていた。 ところが1時間を過ぎた頃、恭介君の発言で私の心はざわざわと乱れる。
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