真由子の焦燥

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「ブルーってどうして? 明日も仕事だから?」 複雑な心境の私とは対照的に、佳代はご機嫌だ。 夕方6時にこのカフェで会ったときから、佳代はずっと嬉しそうにしている。 「そんな単純なことじゃないよ」 私は答えながら溜息をつく。 「何があったの? もしかして恭介君?」 佳代に図星を指され、私は否定できない。
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