真由子の焦燥

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テーブルの上には、すでに料理が並んでいた。 シーザーサラダ、タコとマグロのカルパッチョ、サーモンの生春巻き、野菜の煮物、鳥のから揚げ、オリジナルピザなど。 今日は試食会ではなく、普通の飲み会みたいだ。 料理もメニューや実物で見慣れたものばかり。 試食会ならともかく、どうして雅紀君はわざわざ私たちに、ここまでしてくれるのだろう。 まさか店のこと以外に目的があるの? たとえばエリナに気があって近づきたいとか……。 私がそんな疑問を感じたとき、瞬君が言う。
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