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「そう言ってもらうと嬉しいよ。だけど本来の目的より、俺の私情が段々と強くなっちゃって。もう6人の飲み会は止めるべきだな、って思ったんだ」
「……」
「みんなが自分の意志で集まってくれる分には構わないんだけどね。少なくとも俺からみんなを誘うのは止めようと思って」
「そう……」
雅紀君の気持ちを聞きながら、心は複雑だった。
あの飲み会がなくなれば、恭介君とは会えなくなる……。
「真由子ちゃん、そんな淋しそうな顔しないでよ」
「えっ? あ……」
「真由子ちゃんが恭介さんを好きなことは気づいてたよ」
いきなり恭介君の名前が出て、恥ずかしさと動揺で頬がカーッと熱くなった。
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