66人が本棚に入れています
本棚に追加
「真由子ちゃんの気持ちには気づいてたから、俺の告白なんて困るだけ、って分かってる。だけど、分かってても伝えたかった」
雅紀君の気持ちをひしひしと感じて、何も言えない私。
「告白なんかしたら、真由子ちゃんは店にも来ずらくなって会えなくなる、って悩んだんだけど……」
そこで雅紀君の言葉が止まった。
私は口を開かず、頬を火照らせ俯いたまま。
俯いた視界の中、アイスコーヒーを飲む雅紀君が微かに見える。
そして数秒後、雅紀君の声がしっかりと耳に届いた。
「今は恭介さんを好きでも……これから少しでも俺を好きになってくれる可能性があるなら、友達からでも付き合って下さい」
最初のコメントを投稿しよう!