真由子、雅紀との本音話

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アイメイクも念入りにチェックして、口紅とグロスも重ねる。 うん、これでオッケー! 心の中で呟き、化粧室を出た。 雅紀君と会う前、わざわざ化粧を直した自分に少しだけ罪悪感を感じる。 佳代、ごめんね……。 でも私は誘われたから行くのだし、本当に話を聞くだけだし。 それに今日会うことは、ちゃんと佳代にも報告済みだ。 何も疚しいところはない、と自分に言い聞かせる。 そう、人と会う前の化粧直しぐらい、20代の女性なら普通のことだ。
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