エリナ、恭介との打ち明け話

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また夏が始まる……。 ベランダに洗濯物を干しながら、心の中で呟いた。 梅雨明けはまだだけど、7月に入って今日は珍しく晴れている。 一人分の少ない衣類を干し終わって室内へ戻ると、テーブルに置いた携帯が鳴っていた。 メールを受信したようだ。 誰からだろうと思いながら開くと、恭介君。 名前を見た瞬間、少し憂鬱な気分になった。 だが、その憂鬱さは嫌悪感や拒絶の感情とは異なる。 どう接すればいいのか、という戸惑いに近い。
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