エリナ、瞬との夜空

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声の主は瞬君だった。 ちょうど擦れ違うように、瞬君は駅の方からこっちに向かって歩いて来る。 「瞬君……」 まさか今夜会うとは思わなかった。 偶然会ったことに驚き、だけど驚きだけでは済まない弾むような感情が流れる。 「雅紀の店に行くところなんだ。エリナちゃんは?」 「今行って来たけど、お店は休みだったの」 「えっ、今日休みなの? 木曜なのに?」
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