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私と瞬君は会話を続けやすいように、自然と歩道の隅に寄る。
「今日と明日は臨時休業みたい。貼紙があったから」
「何かあったのかな?」
「わからない。でも明後日からは普通に営業する、って書かれてたわ」
「そっか……」
瞬君は考えるような顔で視線をそらしたあと、すぐまた私の顔を見て訊ねる。
「エリナちゃんは一人で行くつもりだったの?」
「うん。ちょっとだけ飲んで帰ろうと思って」
「俺もそうなんだよね。夕飯は食べた?」
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