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私が首を横に振ると、瞬君はやや遠慮がちに言う。
「じゃあ、どこかで一緒に食べない?」
「うん」
私は瞬君の誘いを小さく頷いて受け入れた。
◆ ◆ ◆
だいぶ酔っちゃったみたい……。
ビールで乾杯したあと、二杯目はカシスソーダを飲み、三杯目のジンライムに口をつけたとき、自分の酔いを感じた。
お酒の量は多くないけれど、私にしてはピッチが早かったせいだろう。
瞬君が案内してくれたバーはフードメニューも充実していたが、私は飲んでばかりいた。
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