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直接的な言葉を口にするのが恥ずかしくて、ぼかした表現で伝えようとした。
「で、決勝が終わった夜に、初めて彼とそういう関係になったんだけど……。数日のうちに学校中の噂になってた」
「え？ どういうこと？」
「彼がペラペラしゃべったの。部活やクラスの仲良い友達に。それで、どんどん広まっちゃって」
「……」
瞬君は反応に困ったのか黙っている。
「学校では凄く恥ずかしかったし、彼に裏切られたことがショックだった」
「でも二人は付き合ってたんだよね？ それは学校のみんなも知ってたんじゃないの？」
「もちろん付き合ってるのは知ってたけど……。でも二人だけのプライベートな行為なんて、話さないのが常識でしょ？」
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