エリナ、瞬との夜空-2

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当時の私は、彼の気持ちや言い分を聞く気になれなかった。 彼の存在や学校での噂は、無視する態度で登校するのが精一杯。 私の性格や15才という年齢では、それ以外なす術がなかった。 そして25才の今でも、私の行動が間違っていたとは思わない。 だけど、瞬君の言葉は私の心に沁み込んでくる。 カラカラに渇いた大地が、静かな霧雨を恵みとして受けるように。 「エリナちゃんの怒りやショックは当然だと思う。でも、彼の気持ちも何となく分かるんだよね」 「だけど瞬君はさっき言ったじゃない? 僕だったら話さない、って」
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