エリナ、瞬との夜空-2

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私は瞬君の視線に気づかないフリをして下を向いた。 「ほんとにそんなことないけど……でも、ありがとう。瞬君のおかげで、少しだけ彼を許せそう」 「なら良かった。過去に縛られてるのは辛いからね」 「うん」 「同じ生きていくなら、少しでも心穏やかに生きたいし」 私は俯いていた顔を上げて瞬君を見る。 見守るような視線を私に向けていた瞬君と目が合った。 と、そのとき――。 なぜか私の体内で突風のような衝動が沸き起こる。
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