エリナ、瞬との夜空-2

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「どうして?」 瞬君は私を見つめて訊いた。 「どうしても」 理由なんて言えない。 ただの言いがかりなんて口に出来る訳がない。 瞬君は私の頭をポンポンと優しく叩く。 それから私の肩に両手を乗せて、額と額をくっつけた。 薄暗闇の中で見える瞬君の瞳は、とても綺麗だ。 「分からないことを言うエリナちゃんの方が、ずるい」 瞬君は私の背中に腕を回し、ぐっと抱きしめた。
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