エリナ、瞬との夜空-2
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涙は頬から顎、そして瞬君の肩へと流れ落ちた。 「ごめんなさい」 私が小さく叫ぶと、瞬君は抱きしめていた腕をゆっくりと解く。 「どうしたの? なんで謝るの?」 「シャツに染みができちゃう」 スーツの上着は脱いで芝生の上に置いてあったから、白いワイシャツに涙の痕が付いたのだ。 瞬君は私が泣いていたことに気づく。 そして自分のシャツはどうでもいいみたいに、私の顔を見つめた。
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