エリナ、瞬との夜空-2

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私は横に置いてあったペットボトルのジュースを飲む。 ここに来る直前、瞬君が自動販売機で買ってくれた物だ。 「エリナちゃんは、どうして彼氏と別れたの?」 爽やかな夏の夜風と一緒に、瞬君の声が耳に届く。 瞬君の質問は、決して不快ではなかった。 全部を素直に話してみたい、と初めて思えたくらいだから。 「私が思ってたほど、彼は私のことを好きじゃなかった……からかな」 「好きじゃなかった、って何で分かったの? 彼氏がエリナちゃんに言ったから?」
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