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やっぱり此処に来て良かった。
周りには誰もいなくて灯りも少ない場所だから、恥ずかしいことでも話せそうだった。
もっとも恥ずかしいと感じるのは、私の羞恥心や自意識が強すぎるからかもしれない。
他の人からみれば些細なことなのかもしれない。
何年も自分の心を塞いでいたトラウマを、こんなふうに客観的に思えるなんて、わずか数ヶ月での劇的変化。
恭介君や瞬君と出会って関わって、彼らの過去まで聞いたことは私に大きな影響を与えたのだろう。
「私ね、全部彼が初めてだったの」
静かな薄暗闇の中、私は自分の過去を話し始めた。
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