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瞬君は寝ていた身体を起こして、「うん」と相槌を打った。
私の真横に座り直す瞬君は、しっかり話を聞こうとしてくれている。
私は深呼吸して言葉を続けた。
「中学から付き合い始めて、恋愛に関することは全部彼が初めてで」
「長い付き合いだったんだね」
「3年。ずっと続くと思ってたし、15才で結婚まで考えたんだから笑っちゃうよね」
「それだけピュアだった、ってことだから」
瞬君の優しい受け止め方が嬉しい反面、恥ずかしい私は俯いて芝を弄る。
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