エリナ、瞬との夜空-2

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「約束っていうのは、県大会の決勝で1位になれたら、彼の望みをきく……ってことだったの」 「彼は1位になれたの?」 「ううん。瞬君に負けたもん」 「そう言われると、なんか複雑。彼に悪いことした気分になるね」 「そんなことないわ。彼はいつも瞬君に負けてたし。実力だから仕方ないのよ」 「……そっか」 「それにね、」 涼しい爽やかな風が髪を揺らし、瞬君が私を見つめた。
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