佳代の決意

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生ビールをゴクゴクと飲んだ私は大きく息を吐く。 プハァという声まで出そうだった。 「やっぱりね。思った通り、雅紀君は真由子が好きなんだね」 嫌味や僻みが出ないよう、努めて冷静な声で言った。 目の前の真由子は困った顔でうなだれている。 週末の居酒屋はサラリーマンや若者でうるさいほど賑わっていた。 深刻そうな雰囲気なのは、私たちの席くらいだ。
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