佳代、雅紀との涙

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真由子は私のために配慮してくれたんだと分かった。 お店の話だけならともかく、私が告白までしちゃったから。 「じゃ、あとでまた」 真由子は私たちに声をかけ、店の外へ出て行こうとした。 雅紀君は「あ、うん……」とだけ返事をする。 突然の成り行きに、雅紀君はまだ戸惑っているようだ。 真由子が消えて二人だけになっても、私たちは互いに黙ったままで。 恥ずかしさが急激に込み上げてくる。
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