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私は雅紀君の目を見ないようにして、一気に伝えた。
目が合ってしまったら、照れて言えなかっただろう。
「お店を続けて欲しいことも、そのために協力したいことも、雅紀君を好きな気持ちも、全部ホントです」
そこまで言い終えて、ゆっくりと視線を上げた。
雅紀君がどんな表情をしているのか、見るのは恐かったけれど。
私は勇気を出して、雅紀君をまっすぐに見つめる。
「佳代ちゃん、ありがとう」
優しさを含んだ声と穏やかな笑顔で、雅紀君は言った。
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