佳代、雅紀との涙

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頬はもちろん、耳まで赤くなってるのを自覚する。 そのくせ言葉だけは出てこない。 雅紀君! 私で良ければ甘えて! そう伝えたいのにモジモジしてばかり。 「ごめんね、変なこと言っちゃって! もしかして佳代ちゃん、ドン引きした?」 「ううん! 凄く嬉しかった。でもビックリしちゃって」 「誤解しないでね。甘えたい、って言ったのは、借金のこととか変な意味じゃないから」 「うん」 私は何度も首を縦に振る。
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