佳代、雅紀との涙

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「俺で良ければ付き合って下さい」 「雅紀君……いいの? 本当に私でいいの?」 その場でギュッと頬をつねりたくなった。  信じられない夢のような展開。 だって雅紀君は真由子を好きだったし。 私の言動には呆れていると思ってたから。 「佳代ちゃんこそ、本当に俺でいいの? 今の俺は、弱さとか情けない部分も見せちゃうだろうし。イイとこなんて、ないかもしれないよ?」 私はブルブルと首を横に振った。 「雅紀君のイイところなら、もうたくさん知ってるもん! 苦しいときこそ、支えたいと思ってる。私は雅紀君と支え合っていきたいの」
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