真由子、恭介との夜明け-2

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「大丈夫? スピード出し過ぎじゃない?」 「平気だよ! それに早く着きたいしさ」 私は苦笑しつつも、心は喜びで満たされていた。 ◆ ◆ ◆ 恭介君の部屋、懐かしい……。 最初に訪れたのは、4月にしては寒い夜だった。 今夜は真夏の蒸し暑さが室内に充満している。 恭介君は「暑い、暑い」と言いながら、エアコンのスイッチを入れた。 「エアコン効くまで暑いけど我慢してね。飲み物、何にする?」
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