真由子、恭介との夜明け-2

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恭介君は申し訳なさそうな顔になる。 「ごめん。あのときの俺はさ、」 「そうじゃないの!」 私は慌てて恭介君の言葉を遮った。 「謝って欲しいんじゃなくて、それだけ私は最初から好き、って伝えたかっただけなの! 私の方こそ、変なこと言ってごめんね」 「じゃあ、改めて乾杯しよう」 「うん」 恭介君が銀のトレイにワインとチーズとクラッカーを乗せて、ガラステーブルまで運ぶ。 私たちは黒いソファーに並んで座り、赤ワインで乾杯した。 4月のあのときと同じようなシーン。 でも、あのときの私たちとは確実に違う。
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