真由子、恭介との夜明け-2

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恭介君はその都度、舌を出したり肩をすくめたりして。 「真由子ちゃーん」と名前を呼んで、甘えてきたりもした。 もちろん私は本気でダメとかチャラいとか、思っていたわけじゃない。 だけど、もっともっと話していたかったのだ。 「外、明るくなってきたね」 窓の方を見ながら恭介君が言った。 夏の夜明けは早い。 カーテンの隙間から、早朝の光が差し込んでいた。
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