side可愛

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身体がベッドに沈む感触に、また緊張が走る。 「可愛、よく聞いて?」 優しく顔を覗き込んでそう言う。 「は、はい」 何を言うんだろう? そう思いながら上体を起こし、緊張しながら視線を合わせた。 「つらくなったり、もう駄目だと思ったらすぐに伝えるように。そうしたらやめるから。 ……そうだな、つらくなったら、右手を上げてもらおうかな」 その言葉に、 「歯医者さんじゃないんですから」 と思わずプッと笑った。
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