80人が本棚に入れています
本棚に追加
マスターは
私の表情を
よく観察してるな……。
マスターの話は
続いた。
「例えば1つの
辛いハードルを
超える時に心を
固くしていては
凄く辛い。
もっと心を広く
オープンにして」
「はあ? 」
こんな時に
心をオーブンにしろって!!
まさか……お母さんは……
「のあさん。
生きてるの
だから辛い事や
大変な事は此れからも
あります。続きます」
「そんなの……
そうでしょうが、
母は私の世界で
一番、大切な人なの! 」
「のあさん、
お母さんとの
良い時の時間を
一緒に過ごせた
感謝や心地よさが
今は分かりますよね。
辛いハードルは
この先もある……」
「そうですね」
「カチカチに
心を固くして
ハードルを超えると
更に辛い。心を
オープンにして
ハードルを
超えると何かに
気づく……」
「何かに気づく? 」
「のあさん、
今、辛いのは
貴女だけじゃ無い!!
お姉さん、弟さん、
お父さんに……」
ああ、それは
そうだ。
「私は【自分の行動に
責任を取る覚悟】
はしたつもりだけど……
まだまだですね」
「ええ」
マスターの今の
アドバイスは
厳しかったが……
「お菓子が美味しい。
なんだか優しい
気持ちになれます」
最初のコメントを投稿しよう!